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掲載元:カウラ在住
ケン・ハッチンソン氏作品
プ ロ ジェ ク ト の あ ら ま し

「カウラ・アート・ヴィレッジ」プロジェクトを分かり易くご紹介しますと、 同町中央の丘にあるオーストラリア最大の日本庭園隣地の2万8千坪の 州有地に石彫、木彫、メタリック等の彫刻群を配して芸術の香りを 楽しみながら憩える場を作ろう、と言うものです。 いわば散策公園をテーマ・パーク化しようと言う計画です。
昨年、2006年は日豪交流年(日豪文化交流の記念となる年)、 その記念事業の認定を受けてカウラの新しい顔となる 「彫刻の森公園作り」プロジェクトは始まりました。
カウラの日本庭園は京都の修学院離宮を模して作られた由緒あるもの、 その前庭である緑林公園を彫刻の森公園とするプロジェクトで、 その第一号作品「英知の泉」像を昨年のさくら祭り開催中に除幕しました。
こうして、毎年数体ずつ石造と木彫のオブジェを増やし、他方では芸大の 学生らに呼びかけて当地でホームステイしながら創作活動し、 オーストラリアの若手の芸術家と交流し、競い合いながら情報発信し、 将来的には世界中から芸術家が集まる町へと発展できれば・・・と考えています。
訪れる旅人と共に芸術の香りに触れる喜びを共有し、 新しい創作活動を生む源泉、拠点となることを願っています。

【事 業 目 的】
芸術度の高い石造、木彫の屋外オブジェを一堂に会して、また、 将来的には市内各所にも彫像を配することで、カウラを訪れる訪問者の 心を和ませ、より芸術性を刺激し、創作活動への意欲を生み出す 製作の場「芸術の泉」を出現させることで国際的にも文化度の 高い町「カウラ」を生み出すことに貢献することを目的としています。

【実 施 母 体】:カウラ・アート・ヴィレッジ・プロジェクト 実行委員会
このプロジェクトを成功に導くにはこの構想をより多くの方々に知って いただき、理解を得ること、協力者を発掘することから スタートしなければなりません。
それにはこの構想をより現実味のある形に表現し、目に触れる形に することが求められます。そこで活動のベースキャンプとなる拠点として 発起人会を立ち上げました。 そのコーデネイト役、オーガナイズ役をカウラでホリデイ・ファームを営む 日本人が提供したのです。
荒削りに描いた構想図と実施案を発想の拠りどころとして 「アート・ヴィレッジ・カウラ・プロジェクト」の発起人会を発足させ、 後には「アート・ヴィレッジ・プロジェクト委員会」に発展させて この事業の実施母体とすることにしています。
できるだけ早くNSW州の協賛を得て、カウラ市長を頂点に本格的な プロジェクト委員会を編成し、より完成度の高い事業とすることが 求められますが、小さな田舎町での活動には関係者の意気込みを 形にすることから始めなければなりません。
多くの市民や同好の志の関心を喚起し、日豪親善の町にふさわしく 日本からの大いなる協賛、ご支援をいただいて実現できるよう願っています。

【発起人会の設立】
この事業を実施するにあたり、その初期段階では賛同者のご尽力により 基盤つくりが求められます。こうした賛同者による芸術家の仲間作りを行い、 仲間同士の理解を制作活動の拠りどころとして作品展示の場作りを第一歩から踏み出してきました。
現時点での発起人会賛同者は次の方たちです。
  ・ドン・キブラー氏(元カウラ日豪交流協会会長、桜並木の提案者)
  ・グレッグ・ダリ氏(キャンベラ大学陶芸科教授、オーストラリアの著名な陶芸家)
  ・ケン・ハッチンソン氏(カウラ在住のストーン・アーティスト 各種石像彫刻)
  ・後藤克弘(兵庫県の石造彫刻家で、シドニーで毎年開かれる近代彫刻展に出展)
  ・戸倉 健(シドニー在住の文化人で、日豪の文化交流に貢献、木彫担当)
  ・久保早恵子(六本木在住の和紙工芸家、一昨年、カウラでワーク・ショップ開催)

なお、発起人会運営の事務局役として本プロジェクトの提唱者である堀部洋保(カウラ市内で ホリディ・ファームを経営)があたっています。

【広報活動の実施】
事業の初期段階では数名の賛同者による作品をまず公園内に設置し、 それを常設展示する中でその延長上に「アート・ヴィレッジ」のレールが 引かれていくことを願っています。
それらができた段階で更なる呼びかけを行い、広く一般への広報、 周知を開始することにしています。
具体的には次々に当地を訪れ、製作活動する芸術家を機会あるごとに メディアに紹介し、新聞、テレビ放映される中で一般への周知を開始していくことにしています。

【事業実施の背景】
カウラ市は良質な御影石の特産地であることは当市民の間でも知られていません。 この他市にはない特質を生かし、また、オーストラリアの良質な石材と 石材加工技術を彫刻芸術に生かした作品作りを始めることは、ごく自然の 発想であり、この地の特質を最大限に生かした文化の創出につながるものと思われます。

【具体的な実施策】
石造、木彫のオブジェを市内に配することによりカウラ市をより文化性の高い アカデミックな町にし、訪れる人々が心に残る思い出を持って帰っていただけるような 「彫刻の森」(「箱根彫刻の森美術館」の町ぐるみ版のようなもの)を作っていきます。
第一号作品は「英知の泉」で、これはギリシャ神話に出てくる天空の修道院・メテオラ (宇宙と交信できる場所の意)のイメージを和紙工芸家の久保佐恵子女史よりいただき、 父から息子へ語り継ぐ姿、世代から世代へをモチーフとし、太陽の恵みを受けて生きる 地球上のすべての生物に祝福あれ!との願いを込めて構成されています。
また、これに併せて、各国の芸大生を招へいしカウラ市内の農園にある宿泊施設に 滞在しながら御影石(ブルーやピンク御影石)、サンド・ストーンなどを素材にこの地で 制作活動していただくことにしています。

【事 業 効 果】
カウラ市の新しい風として「芸術の息吹、香り」を呼び込み、カウラ市の知名度を 芸術活動の面から上げることで、そこに住む市民、訪れる人々との交流を高め。 他方では観光資源の一つとして位置づけ、観光客増にも寄与しよう、としています。
訪問客の宿泊希望者数を倍増させ、それにより地域経済の活性化を促し、 他方では住民の文化意識の高揚に役立てようとするものです。
また、観光収入増を基金に将来的には「カウラ屋外彫刻コンテストを創設し、 毎年市の文化遺産となる彫像を増やしていこうと言うのが事業の骨子であり、 観光資源増は市民の精神的、文化的レベルの高揚だけでなく、間接的には 「豊かな文化度を持つ町」としての発展に寄与すると思われます。
将来的にはストーン・アート、木彫像などを園内に配した未来志向の農園が 市内に点在することでカウラ市内に新たな観光スポットができれば芸術文化の 向上を刺激できると思われます。

* 参 考 例:
日本では町興し「ふるさと創生」事業として取り組まれたことがありますが、 オーストラリアでは「テモワース市」のようにカントリーソング・フェステバルの ある町として全国的に知られ、毎年秋になるとそのフェステバル中2週間ほどは 宿泊施設が1年以上前から予約で満室となるような大事業に育っています。
また、ハンターバレーのように町中が協力してホリディ農園化し 一大観光地化しているところもあります。

発起人会よりごあいさつ

ニュー・ウェーブをカウラへ「アート・ヴィレッジ」として新生!
  皆で作る“石彫のオブジェで飾られた町”

「アート・ヴィレッジ・カウラ」、何と響きの良い言葉だと思いませんか?
町中に芸術の香りが漂うところ、そこに住む人々の生き方をそのままにアカデミックな 町にしようと地域の芸術家が声を掛け合い、こんな計画が持ち上がったのは3年前の 2005年、日豪交流年を翌年に控えた時でした。
オーストラリアでは各町ごとに特色のある町作りを進めており、ある町はコンサートの 町として知られ、また、ある町はカーレースの町として知られ、と言った「おらが自慢!」を 持っています。
ここニュー・サウス・ウエルズ州のカウラという人口1万2千人の小さな田舎町でも オーストラリア最大の日本庭園のあることを自慢にしてきましたが、若者達は都会へ 出て行き、過疎化は進み、魅力ある町作りが望まれてきました。
カウラはかって金鉱の麓町として栄えたところ、その後放牧農業地として生き残りを 掛けてきましたが、昨年は122年来の大干ばつで最大のピンチを迎えています。
そんな時、足元を見たら、回りにあるゴロゴロした石が何とも素晴らしい御影石だったのです。
今では建築用の資材としてイタリアにも輸出され、高級石材として評価されるように なりましたしキャンベラの国会議事堂建設にも多く使われてます。
元来、「カウラ」の地名の由来は原住民の言葉で「大鷲が巣を作っている岩山のあるところ」と 言う意味で、それを英語表記にしたことに始まります。
金鉱の廃山後、一世紀を経て「役立たずの岩」と思われていた石が高品質の ブルー御影石だと気づいたのです。
このカウラの新しい特産物を知る人は少なく、船積みする石材を作る際に出る切れ端を 有効利用しての芸術活動は待ち望まれていました。
日本兵による大脱走事件のあったところとして知られてきたカウラ市を芸術、文化の 香りのする町にしようと地域の芸術家、心ある人々が立ち上がり、世界中の方々に 呼びかけてカウラ市を「箱根彫刻の森美術館」のオーストラリア版、町ぐるみの 屋外彫刻展示のある町にしようと動きだしたひたのです。
このプロジェクトは新しい異文化交流による新文化発祥の地として、よりアカデミックで 芸術性のあふれる町を創出し、それをこの町の新しい誇りにしていこうと言うものです。
カウラ市は各国大使館が集まるキャンベラに近いところから(200キロ、片道2時間) 文化度の高い各国大使館関係者をはじめ、地域の関心を呼び起こし、他に類を 見ない新しい憩いの場となり、ツーリズムの拠点となれば幸いです。
                                 発起人一同より


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